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▼物理学専攻者の進路▼

物理学科を卒業後は、どのような進路があるのでしょうか。

・進学し研究者になる人:
学部卒業後、大学院の修士課程(標準2年)と博士課程(標準3年)の研究生活を経たのち、研究職のポストを探しますが、すんなりプロの研究者(それを本職として生活できる人)になれる人はごく僅かです。運よくストレートに進んでも定職につくのは27歳くらいでしょうか。

教育・研究においてレベルの高い大学ほど、大学院に進学し、研究者になる割合が高くなりますが、プロになるには、才能と努力、そして運が必要です。

才能とは、数学や物理学などの学問上の才能だけでなく、新しいアイディアを思いつく着想力や、共同研究に必要なコミュニケーション能力の才能も含みます。

努力とは、物理学の勉強や研究の努力だけでなく、学会や研究雑誌に論文を発表する努力、研究者のネットワークを作る努力、徹夜で実験する努力、外国語の習得努力などです。

運:なぜ研究者になるのに運が必要なのかと思う人もいるかもしれませんが、運、あるいは運を切り拓く素質は極めて重要です。どんなに才能と業績があっても、このご時世、なかなかポストにありつけません。研究を進める上でも、研究者になる上でも、どんな専門分野に出会い、どんな指導教員と出会い、どんな研究機関に所属するかが運命を左右します。


ストレートに進んだ友人は、数多くの国内外の発表や論文掲載で業績を増やし、博士号取得後、そのまま常勤の研究職(任期なし)につきました。

また、大学院在籍中や修了後に、日本学術振興会の特別研究員(DC、PD)として、しばらく生活する友人もいます。


・他分野の大学院に進学する人

物理学以外の専攻の理系大学院に進学する人は多いです。物理学は、自然科学諸分野のうちでも基礎的な分野ですので、他の分野への応用がききます。

また、物理学から人文系の大学院に進学する人もいます。環境問題や生命論などは、今日、文理の境界にまたがる分野であり、こうした分野に進む人もいます。

もちろん、物理学とはまったく関係のない分野の大学院に進学する人もいます。


・民間企業等に就職する人

物理学科で習得した論理的思考力やプログラミングスキル、工学的技術などを活かして、少なからず物理学に関連する分野に就職する人が多いようです。

 

最初は宇宙物理学やアインシュタインなどに憧れて進学してきた人も、ほとんどは最初の志しとは異なる進路に進みます。しかし、それは最初の志しをあきらめたというよりも、物理学科での4年間を通して自分の興味ある分野を見つけたということのようです。


では、次に物理学にはどんな分野があるのかみていきましょう。

分野別の紹介

 

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